NPO法人「きょうどうのわ」さんが主催する東灘区内にある居場所を運営している方々等が集まる交流会に「地域共生社会に向けて居場所のできることは」のタイトルで講演をさせていただき、その後グループに分かれて何が出来そうかミーティングを行いました。
今回の話を私が話す事になった経緯は、最近心療内科での無差別放火殺人事件があった等、恐い事件を引き起こす犯人が精神障害者だったと言う報道が地域共生社会とは全く反対に差別や偏見を生むのではないか?と言う懸念から精神障害を正しく教えて欲しいとの依頼があり、これは是非とも必要な事だと思い請けさせていただきました。
精神疾患や精神障害への正しい理解や関わる上で配慮が必要な事のみならず、なぜこのような無差別に人の命を奪うような犯罪が起こるのか、京都アニメーション放火殺人事件の犯人の生い立ち等を振り返り、そこに親の離婚、親の自殺から家族離散、不安定な就労、リストラ、貧困、精神疾患等から社会から見捨てられ孤立して行った経緯が浮かび上がり、社会からの孤立・孤独が犯罪のみならず、自殺、ひきこもり、精神疾患の要因となることを説明しました。
社会的孤立の問題は専門職で解決できるものではなく、地域の方々と専門職が一体になり、根気よく取り組む必要があると思っています。
皆さんとても関心を持って聞いていただき、何か自分たちでできる事はないだろうかとグループワークで活発な意見が出され、皆で取り組んでいこうと言う意思を感じ、とても心強く思いました。 (か)
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